上毛町の現状と課題

今年度出生数28人
(2022年3月末までの出産予定含む)

今年の『20歳の集い』の対象者は100人、内、式典出席者は76人でした。20年前、平成14年の出生数は56人です。今年度(令和4年度)の出生数は上毛町全体でなんと年間で28人です。ということは、単純計算ですと20年後の式典の参加者は38人になります。げんきの杜大ホール1列分の人数です。ヤバくないですか?本当に危機的な状況だと思います。国では4月から子ども家庭庁が発足し、異次元の子育て支援を行うと話題ですが、国の財源に頼るだけではなく、上毛町の少子化問題に真剣に取り組む必要があると考えます。

中山間地の高齢化

団塊世代が75歳を迎える2025年問題。先人から受け継ぐ田畑や山林の美観や保全を行えるのも、人あってこそできるものです。現在中山間地区の高齢化率(65歳以上率)は50%を超えています。その地域の問題ではなく、町全体の問題として捉えなければ、近い将来立ち行かなることが予想されます。町は定住ゾーンと交流ゾーンと町をゾーニングして施策を行おうとしています。ゾーニングには反対ではありませんが、平地と中山間地のバランスの取れた予算配分と、効果的な課題解決が必要であると考えます。

住みたくても住めない?
住宅事情

上毛町の空き家数は約300軒。それに対し、空き家バンク登録数は10件。空き家の利活用が出来ている状況ではありません。また、借家やアパート、売り土地の絶対数が少なく、上毛町に住みたくても住めない人がいるのが現状です。先進地では町の独自予算で入居要件のない町営住宅を建てたり、民間アパートを建築するオーナーに対して助成金を支給し、子育て世代の借家要望に応えています(国・県の補助金を使用すれば入居要件があり入れないため)。公営・民間を問わず、アパートや売り土地を増やし、子育て世代の住宅需要の受け皿を作ることが、人口増の第1歩だと考えます。

こんな議会で良いの?

地方創生が叫ばれ、正解の無い事業が多くなった現在の行政運営では、地域の名士が議員になる時代は終わり、議員の「質」が一層重要になったと思います。自ら先進地を学び、一般質問や委員会で行政を質し、未来の上毛町を行政や住民の皆さんと一緒に創るという気概を持つ議員でなければ皆さんから預かった税金を無駄に使うことになります。また、単に行政を批判するだけではなく対案を示し、住民の一人として行政と共に建設的な意見交換をしなければいけないと常々考えています。